『ロバート・アルトマン/ハリウッドに最も嫌われ、そして愛された男』







今では、DVDなどがすぐに手に入り、
多くの作品を目にすることができる、外国テレビ作品だが、
かつては、テレビ放送を観る以外は不可能だった。


・医療のリアルな実態を描いた、『ベン・ケーシー』
・無実の罪で追われる、『逃亡者』


と並んで、テレビ黎明期に、お茶の間の人気を博したのが、
アメリカ陸軍の分隊の活躍を描いた、『コンバット!』である。


この、『コンバット!』の演出を担当し、
その後戦争を描いたブラックコメディ、
『マッシュ』で、カンヌ国際映画祭グランプリを受賞し、
衝撃的なデビューを飾った、映画監督ロバート・アルトマンの、
ドキュメンタリーが、この秋公開される。


反骨の士として知られ、権力に迎合することなく、
自分が作りたい作品を、作り続けた、
アルトマンの姿からは、学ぶことは多い。


アルトマンの映画作りは、時に、多くの批判にさらされた。


1973年にレイモンド・チャンドラー原作の、
『ロング・グッドバイ』を監督した際には、
ハードボイルドの主人公を、愚痴が多い人物として描いたことで、
本国のハードボイルドファンには、不評だった。


しかし、日本においては、
松田優作が本作にインスパイアされ、名作ドラマ、
『探偵物語』を、生み出したように、その時代を生きる人間の姿を、
飾りなく描くことの大切さを、知らしめた。


インディペント映画の父と称される、アルトマンの実像に、
家族や出演者の貴重なインタビューをもとに迫っていく、
このドキュメンタリーは、多くの映画ファンに、
新たな影響を与えることだろう。




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